我無ちゃんねる 〜ニュースなび〜

「韓国棒子!!!」ここ最近の中国の雰囲気が尋常でありません。 予想されるようにMERS（中東呼吸器症候群)の
恐怖と共に中国で反韓の気運が荒々しく流れています。 中国国内で初めてMERSの陽性反応が出た韓国人が
確認され、韓国の粗末な医療体制に対する批判の声が大きくなっています。

しかも、この男性と共にアシアナ航空に同乗していた韓国人乗客2人が隔離を拒否しているという
香港衛生当局の発表が出てくると、中国の国内世論はより一層悪化しました。

インターネット上には中国ネチズンの露骨な非難が並んでいます。 広東省地域の新聞を始め中国メディアも
いち早くこの悪口宣伝に便乗しました。 家族二人がすでにMERSに感染と明らかになった状況で、
この事実を隠して中国に出張にきて広東省で隔離治療を受けている韓国男性に対しては恐ろしいほどの
悪口と呪いがあふれています。「直ちに地球を離れろ」「伝染を防ごうとするなら、
完全に焼却しろ」等など、日増しに内容も激しくなっています。

この男性個人に対する非難に劣らず男性の出国を防ぐことが出来なかった
韓国防疫当局と出入国管理当局の未熟な措置に対して、韓国側がわざとこの男性の
中国行きを放置したというような根拠ない強引な主張まで出てきています。

「病原菌の塊り韓国人の中国入国を禁止させろ」「中国に来ている韓国人を追い出せ」等など、
もちろん2003年のSARSの悪夢を思い出させなければならない中国人の心情は十分に理解されますが
、まるで待っていたかのように魔女狩りが横行している様子は、苦々しい虚しさを覚えずにはいられません。

こうした反韓、嫌韓のメディアの記事に流れるコメントやネチズンの主張によく登場する言葉が「棒子」です
。 棒子は中国の人々が韓国人を卑下して呼ぶ言葉で、言葉の通り解釈すれば「棒」の意味です。
中国人はよく「高麗棒子」と言います。 中国人を含んだ外国人が以前から私たちの韓国を指し示す国の
名前が高麗(あるいは高句麗)であることを勘案すれば、意味は容易に理解できるでしょう。

中略

1992年の韓中修交以後、両国はしばらく蜜月期を送りました。 経済的跳躍が何より切実だった
中国にとって韓国は遥か先を行くロール モデルでした。 そうしたなか2002年韓日ワールドカップを
契機に中国で再び反韓の気運が醸成されてから少しずつ変わってきました。 改革開放が成果を上げて、
ある程度自信を持つようになった中国人にとって、韓国や日本は、羨ましいと共に嫉妬の対象になり始めたのです。

2002ワールドカップで4強神話を成し遂げた韓国に対して、中国国内では開催国の優位性を
前面に出した勝負操作という非難を吐き出して「棒子」という言葉が数十年ぶりに再び登場しました。

恐韓症を克服できなくて、いつも敗れるばかりであるサッカーチームに対する遺憾が、
韓国に対する非難になることが多くなり、最近のパク・テファンのドーピング事件が起きると
すぐに韓国の紳士らしくない策略は昨日今日のことではなかったという論調が吹き荒れました。
さらにタン・ウェイと結婚したキム・テヨン監督を狙って「'韓国棒子」に国宝を奪われるのを
傍観することはできないという低級なコメントが乱舞しました。

2013年に同時にスタートした朴槿恵政府と習近平政権が以前にはないほどの親密な絆の中、反日に対して
連帯してから2年余りの間、韓中両国が歴代いつの時よりも良好な隣国関係に発展したという評価が
両国メディアや役人たちの間で口癖のように出てきています。 しかし今回のMERSと共に今インターネットを
埋め尽くしている「棒子」症候群をみると、本当に良好だという気運が吹き飛ぶほどの、
宿命のような韓・中・日の3国による相互憎しみ、反感の凄じさが露呈しています。

ささいな事件一つでも、いつ180度反転するのか分からない、薄氷のような
韓国・中国、韓国・日本関係の特異性を決して忘れずに、冷徹で理性的な
外交と根気よく民間交流を持続していかなければならないでしょう。
私たちが聞きたくない「棒子：朝鮮人」という言葉が消えるように願うならば
、私たちがまず先に「チョッパリ：日本人」のような卑下を止める度量と寛大な心が必要です。


引用：http://goo.gl/3d9zx0